着物のお手入れ

着物のたたみ方・普段あまりつかわない着物は保存する時にきちんとたたんでタンスにしまっておくのが正式な収納方法です、次回着るときにたたみ皺が出ないからです。
一番気になるシワはおはしょりと、帯の下に隠れて後は、背縫いと、衽(おくみ)の所の縦シワだけになります。
このシワは、着ると見えなくなるので、合理的な考え方なのです
結婚式などで着物を着た後は、たたみ方が判らない理由で着物のたたみジワが残っているからといって急いでたたむのは控えましょう
汗や水分を発散させカビを防止する為にも、着用後の着物は一晩くらいは専用のハンガーや衣桁に掛けておくのをお勧めします。
着物のお直しは金額もそれなりに高く大変ですので注意してください。
本だたみ・一般的なたたみ方で、女物・子供用の単衣・袷とも本だたみします。
夜着だたみ・女物比翼仕立てのもの・裾模様の着物などのたたみ方。紋の上や模様の上には薄い白い和紙をあてて、すれないようにします。
羽織だたみ・女物・男物・子供用の羽織共通のたたみ方です。

着物の水溶性の汚れ

どのような汚れでも、こすったりするのは厳禁です、特に絹は摩擦に弱いので生地が傷む原因となります。
水溶性の汚れ(コーヒー・お茶・醤油等)
1.水溶性の液体をこぼしてしまった時まず立ち上がって着物から液体を落とす。
2.次に乾いた綺麗な布で、着物にこぼした部分の表面の水分を取る様にします。
3.こぼした部分の裏側に乾いたきれいなタオルを当てて着物の表側には、水を含ませ固く絞ったタオルかハンカチを丸めて軽く叩きます。 
4.3の作業を繰り返して、汚れを裏側のタオルに持っていく様にします。
5.早めに着物専門店(購入した着物店など)に持っていき、部分洗いをしてもらいます。
裾・袖口・衿等の汚れ
これらの汚れの成分は、化粧品・汗・油脂・ホコリなどが、混ざったもので、家庭での処置は、ベンジン・ブラシを用意します。
1.タオルにベンジンを軽く含ませ、叩いて、汚れを浮かすようにします。
2.ブラシ(毛先が柔らかいもの)に、ベンジンを含ませて、こすらずに叩き、風通しのいい所で乾かします
汗ジミ 時間が経過して黄変しているシミは、自分で取るのは難しいでしょう,考えずに専門店へ。

着物の油・脂性などの汚れ

油・脂性などの汚れ(料理のソース類・ドレッシングなど)
1、油・脂性の汚れは特に浸透が早いので、着物にこぼした部分をつまんで素早く裏側から指で弾くように落とします。
2、こぼしたものを乾いた布で、摘み取ります。
3、その後は、水溶性の汚れの処置と同様、着物に汚れた部分の裏側に乾いたタオルを当て表側から水を含ませて固く絞ったタオルなどを丸い形にして叩きます。
4、3の作業を何度も繰り返し、着物の汚れを裏側のタオルに移すようにします。
5、帰宅後はよく乾燥させて、ベンジンなどで、再び着物の汚れを落とします。
油・脂性の汚れは、水性と違い素人の手では対応できない場合がありますので、即、専門店に持っていくことをおすすめいたします。
化粧品(口紅・ファンデーション)
いずれにしても、外出先で完全に処理するのは難しく、粉タイプのファンデーションは裏側からはたき落とし、その他の物も、汚れが広がらない様にして、専門店で部分洗いもしくは丸洗いをしてもらいます。

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